バランス崩れると影響大の女性ホルモン

女性は女性ホルモンの大きな影響を受けているのですが、意外と女性ホルモンについて女性自身も知らないですよね。それもそのはず。保健体育の授業で月経についてちょっと習っても女性ホルモンについては医療系の進路に進まない限り学ばないですよね。私もその中のひとりで、女性ホルモンという言葉は聞いたことがあってもそれが一体どんな役割をしてくれているのかはまったく知りませんでした。
妊娠、出産や毎月の月経にかかわっているんだろうなとイメージを持たれる方は多いと思います。でもそれ以外にも大事な役割をたくさん持っています。例えば、骨、筋肉、血管、皮膚、粘膜、メンタル、自律神経、と全身だけでなく心や脳にも影響を及ぼしており、いわば女性にとってのお守りのようなものなのです。

いつかはなくなるお守り効果

そんな大切な役割をもっているのなら一生安定して分泌しててくれ~!といつも心の中で叫んでいるのですが、残念ながらそうはいかない・・・。月経や更年期と振り回されまくるのが現代女性の現状です😢

この大事な女性ホルモン、分泌量が変動するんです。そのポイントは3つで、

①排卵周期(毎月)にあわせて、

②一生の中で、

③妊娠・出産のときに、

です。②の一生の中での分泌量の変化をみてみると、こんなグラフが書けます。縦軸に女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量、横軸に年齢を置いてグラフを描くと、大きな山となるのです。しかも上り坂と下り坂はなかなかの急勾配です。上り坂が思春期、月経がはじまる時期です。そして下り坂が更年期、月経が終わる時期になります。

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女性ホルモンによって変わる気をつけるコト

女性ホルモンは女性にとってお守りで、でも分泌量が一生の中で大きく変わります。ということは、女性は年齢によって気を付けるべき病気が変わるということなのです。医学的には5つの時期にわけて話をします。女性ホルモンの分泌がまだ起きていない小児期、女性ホルモンの分泌量が急激に増える思春期、女性ホルモンが分泌されている性成熟期、女性ホルモンが急激に減少する更年期、そして女性ホルモンがない老年期、です。
女性ホルモンが分泌され始め、月経がはじまる思春期には、月経の異常や月経前症候群などの月経に関する病気に気を付けてほしいです。そして性成熟期には、繰り返される月経によって起きる子宮筋腫や子宮内膜症などの病気、そして妊娠・出産にかかわるコトにきをつけていただきたい。また、子宮頸がんに罹るピークも20歳代後半からと40歳代とこの時期です。そして、更年期には、更年期障害だけでなく、その後に控える骨粗しょう症や尿もれに気を付けていただきたい。そしてこの時期に重なって罹患が増えるのが乳がんです。乳がんは今や8人~9人に一人の女性が一生のうちに罹るといわれています。

このように女性ホルモンを無視しては女性の一生は語れないくらい大切な女性ホルモンですが、なぜか学校では教えてもらえません。すべての女性がたしなみとして学べるようになってほしい!そう願っています。

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