女性のライフイベントとキャリアの両立のコツ!「ライフヘルスデザイン」ってなに?

女性が抱えるさまざまなタスク

男性68分、女性6時間54分。

この数字がなにを指しているか、あなたはどのような想像をするでしょう。
かなり大きな時間差がありますよね。

実はこれ、6歳以下の子どもがいる共働き夫婦が、1日のうちに家事・育児・介護にかける時間の総数なんです!

出所:平成28年社会生活基本調査(総務省)

女性はマルチタスクといわれており、このグラフからも、仕事、家庭、子育てなどいろいろな役割を担っていることがわかります。

仕事もこなしながら日々家事、育児、介護にも向き合う女性たち。

そんな女性たちの体の中では、一生のうちで女性ホルモンの分泌量が大きく変化し、それによってからだや心に大きな影響を受けます。

そして女性ホルモンの変動による影響と、これらのライフイベントは重なることがあります。

ライフイベントと女性ホルモンの変化による心とからだの不調が重なったら……。
少し考えただけでも、ちょっぴり憂鬱になってしまいます。

しかしこの重なりは、「ライフヘルスデザイン」で、見通しを立てることができるのです。その例を以下にご紹介しますね。

女性ホルモンの波とライフイベント

ここで、高齢出産をする場合の女性ホルモンの変動とライフイベントとの関わりをみてみましょう。

図は、38歳で出産された方のライフヘルスデザインシートです。
38歳で出産をすると、一般的に更年期に突入する年齢(45歳)のときに子供は7歳、まだ小学校低学年です。

一方で親は、この女性が更年期を迎える前に健康寿命の平均を超えたり、更年期の間に健康寿命を迎え、介護の可能性が出てきます。

子育ての大変なタイミングで更年期が重なり、さらに親の介護の必要が出てくる可能性があることが読み取れます。(もちろん更年期の年齢も幅がありますし、症状の強弱も人それぞれ、そして親の状況にもよります。)

さらに近年では、女性も家庭の外に出て、仕事をすることが増えてきました。
出世など「もっと仕事を頑張りたい!」というタイミングも、重なるかもしれません。

でも見通しておけば、対策がとれると思いませんか?
そのライフヘルスデザインの方法を、次でお伝えします。

ライフヘルスデザイン

このような、ライフイベントと女性ホルモンの波が重なるタイミングを少しでも楽に過ごせるように、取り組みたいことがあります。

それは、冒頭でも少し触れた「ライフヘルスデザイン」をすることです。

【更年期や介護、子育て】×【自分のキャリアなど】と、二つの領域を掛け合わせて考えていきます。
解決しておきたい事項や、とっておきたい対策が可視化できるようになります。

キャリアといっても仕事だけでなく、人生で成し遂げたいことなど、目標を設定して具体的な年齢まで落とし込み、作成していきます。

シートの中には、ご自身に深く関わりのある方のご年齢も書くことで、ライフイベントとして大変になる可能性の高い時期が可視化でき、いつがご自身が大変になりそうかを見通すことができますよ。

 

ライフヘルスデザインをして見えたことは、ぜひパートナーに共有してみてください。
大変なときは一人で悩まず、周囲に助けてもらうことも大切です。

「この辺で大変になりそうだから、知っておいてね。」「何かの時はサポートしてね。」「このときはどうしようか?」と、相談してみてください。

とりたい対策や考えられる課題はもちろん、より充実した人生を送るための時間の使い方まで、一緒に考えられるかもしれません。

 

より充実した人生を送るために

すべての不調やリスクを回避することは、できないかもしれません。

しかし、今のうちにできる対策をすることで、将来の自分の心やからだを少しでも楽にしてあげることはできるはずです。

そしてほんの少しでも多く、心とからだに余裕を持てたら、ウェルビーイングは高まります。

その一歩として、まずはライフヘルスデザインをしてみませんか?

 

 

こちらの内容は下記の本の中により詳しく書かれています。

オリジナルのライフヘルスデザインシートも、配布していますよ。
ぜひお手にとってみてくださいね♪
↓↓↓

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

(文:下田 春佳)

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