女性のヘルスリテラシーを「自分力」としたワケ

恥ずかしい?

私は、女性のヘルスリテラシーをわかりやすく伝えたいと思い「自分力」と表現しました。その理由は、女性が自分の身体に関して行動をするにはまずは自分の身体と心に向き合う必要があると感じたからです。女性特有の健康に関すること、月経、更年期、性、デリケートゾーン、骨盤底筋、いろいろありますが、どれも「恥ずかしい」と思って直視しにくいことです。

月経に関して言えば、生理用品をお店で買うときには不透明な袋に入れられていたり、トイレに持参する際にはポーチに入れたり、ちょっと考えてみるとなんでだろうと思うのですが、とにかくそう思い込んでますよね。また、更年期はもう若くないというイメージを含めて、からかいの言葉としてよく使われます。女性上司が部下を怒ったりすると「更年期なんじゃない?」といった具合です。あとは、性に関して積極的であってはならない、とか・・・挙げ始めればきりがありません。

こう思ってしまうのは女性ひとりひとりのせいではありません。それが普通だとおもって育てられてきていて、これは日本の文化であり、引き継がれてきたものです。日本だけでなく月経は歴史的にあまりいいものとして社会にとらえられてきません。これによって、特に女性特有の健康に関することは、女性自身が自分自身のことを直視できなくなっています。月経を面倒、なければいいのにとおもっていたり、更年期を早く通り過ぎてほしいもの、と思っていたら、月経不順がきたり、月経に付随した不調があっても気づきにくいでしょうし、更年期の症状も我慢して何もせず行動をしない、となっちゃいますよね。

社会に振り回されず自分を大切に

月経も更年期も女性の身体には当たり前に起こることです。しかし、古くからの月経の取り扱いもあり、なぜか恥ずかしいもの、となり、女性、そして社会に浸透してしまっています。なんとなく刷り込まれている「恥ずかしい」「めんどう」といった感覚を持ってしまっているがために、何か身体や心からサインが出ていても見て見ぬふりをしたり、向き合わず放っておいてしまいます。放っておくことで背後に隠れている病気を見逃してしまうこともありますし、何より改善する方法が世の中にはあるのにそのままにしておくのはあなたの人生がもったいないと思いませんか。

社会や世論の風圧に負けずに自分の健康を、身体を科学的にとらえて自分の人生に必要な行動をしていってほしい、そう思って女性のヘルスリテラシーを「自分力」としました。まずは自分の身体と心と人生に向き合い大切にすること、それがヘルスリテラシーの第一歩です。

自分力

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