女性のヘルスリテラシーと女性活躍の講演をさせていただきました!

START UP HUB TOKYO TAMAから配信

私の住む中野から郊外へ20分ほど行った立川駅近くにとてもきれいなエリアが誕生しました。その一角にあるのが東京都が起業を支援する通称「スタハ」の多摩オフィス、スタハTAMAで、今回そのきれいな会議室から配信をしていただきました。機会をいただいたのは、デリケートゾーンケアブランド「明日 私は柿の木にのぼる」代表の小林さん!小林さんがファシリテーターをしてくださり、女性のヘルスリテラシーと女性活躍についてお話しをさせていただきました。

女性のヘルスリテラシーと女性活躍のつながり

題名から、ヘルスリテラシーと女性活躍がどうつながるのかな、と思った方もいらっしゃるのではないかと思います。これがとっても関係があるのです。

まずは、生理や更年期は女性のパフォーマンスに大きな影響を及ぼしているということです。半分の女性が生理や更年期でパフォーマンスが半分以下になると回答しています。自分のことを改めて考えてみても一番つらかったときは会社を休んだこともあり、そうだなあと思います。でも小学生高学年~中学生ごろからずっとつきあってきた生理ですから、それがどのくらい自分のパフォーマンスに影響するかあまり考えたことがない、というのが本当のところかもしれません。ちなみに、婦人科系疾患を持っている女性の生産性の損失だけをみても、4.95兆円!という計算結果もでています(日本医療政策機構 働く女性の健康増進に関する調査)。

次には、やっぱり妊娠・出産と女性のキャリアは切っても切れない関係にありますよね。小林さんも私も男性の多い激務の職場で20代を過ごし(私は30代前半まで引っ張りましたが)、今2歳の子供がいます。ふたりとも、激務の職場を離れてから子どもを産むことをちゃんと考えはじめました。働いているときは真剣に考えられなかったというのが正直なところ。産休・育休、その後の子育ての仕事への影響を考えるとキャリアとの両立がとてもできるとは思えませんでした。私が産むことをちゃんと考えて動けるようになったのは、大学院に入り、女性が9割と、今までとは逆の環境になってから。子どもを3人育てながら教授になり、楽しそうに学生の指導をしたり、研究をしている女性にたくさん出会えたことが大きかったです。子育てと自分のやりたいことが両立できるイメージがそこでできて、ようやく子どもを産むかどうかと真剣に向き合うことができるようになりました。

女性ホルモン、ライフイベント、自分のやりたいことの重なりをみながら人生をデザイン

女性ホルモンは思春期に分泌量が増えて、妊娠・出産可能な時期を経て、更年期に減少します。この大きな波と、自分のライフイベント、やりたいことの重なりを見ながら人生をデザインしてほしい。出産にもちろんタイムリミットがあることもですが、高齢出産は三重苦・四重苦になる可能性があるからです。私は38歳で子どもを産みましたが、すると自分の更年期に子どもの中学受験、親の介護がばっちり重なります。そして更年期は年齢的に仕事でも責任ある立場になっていく時期。大変なことが予想できます。もっと早く産んだら自分の更年期とお子さんの思春期が重なって大変ということもありますが、そういった重なりを見て認識しておくことが大事です。知っておけば対策できます。シートの例はこちらに載っていますのでご覧くださいね。

男性からの反応がうれしかった今回のセミナー

女性の健康のお話しをするときは女性が聞いてくださることが多いのですが、今回は男性の参加者もいらっしゃり、セッションの中のコメントで、ご自身のパートナーをより尊敬しました、っていうコメントをいただいたり、女性部下をもつ男性上司の方から勉強になりました!ってコメントをいただきました。また、知り合いの男性が奥様にご紹介くださって、奥様ときいてくださった方もいらっしゃいました。女性の健康も女性の活躍も、女性だけのことではなく、身近なこと、社会のこととして男性の方にも参加いただいてよくしていきたいなあとほっこり暖かくなった日でした。

(文章 北 奈央子)

最近の記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP