前回のコラムでは、女性のウェルビーイングを高める方法についてお話ししました。
その中で「自分で決めること」と「幸福」の関係について触れましたが、さらに幸福度を高めるためにも自分で決めたことに納得感を持つことが重要です。
そこで今回は自分で決めたことに後悔しないための納得のいく決め方について、月経を例に取り入れながら、具体的に踏みたいステップをご紹介します。
「後悔しない決め方」と聞くとなんだか難しそうで重たいイメージが浮かぶかもしれませんが、このステップを踏めば大丈夫。すぐに生活に取り入れることができますよ。
一緒にみていきましょう。
決めるためのステップ
情報を網羅的に集め、しっかり吟味して決めるのが、後悔しないポイント!
①決める必要のある問題を明確にする
②可能性のある選択肢のリストづくり
③メリットとデメリットと評価基準の設定
④選択肢を選んだ結果を想像する
⑤人の特性を考慮しながらじっくりと選ぶ
では、ひとつひとつ具体的にみていきましょう。
①決める必要のある問題を明確にする
今直面している、解決したい問題はなんですか?
例えば、月経痛ではどうでしょう。毎回月経痛がひどく、次の月経に備えた、中長期的な対策が必要なのか。
仕事中に月経痛が悪化してしまい、今すぐ即効性のある対処法が必要なのか。
同じ月経痛でも、状況によって問題は異なります。
②可能性のある選択肢のリストづくり
そもそも選択肢がなくては、決めることができませんよね。そこでまずは、考えられる選択肢をすべてあげてみましょう。
ちなみにここで大切なのは、可能性がないと決めつけずにすべての選択肢をあげること!
考えうるすべての選択肢をあげることが、重要です。
月経痛の場合、例えば月経痛で頭痛がひどいとしてみましょう。
婦人科にいく、頭痛薬をのむ、漢方をのむ、家族にサポートを頼む、職場にサポートを頼む、友達に相談してみる、何もしない、生活リズムを整える……。
思ったより多くの選択肢が出てくると思います。
③メリットとデメリットと評価基準の設定
リストにある選択肢を、評価していきましょう。
自分の評価基準を最初に設定し、それぞれのメリットとデメリット(リスク)をあげていくのです。
先ほどのリストでいえば、婦人科にいくのは時間とお金がかかるけれど(デメリット)、もしかしたら有効な薬があるかもしれない(メリット)、といった具体です。
④選択肢を選んだ結果を想像する
選択肢を選んだ結果、どのようなことが起こるか想像をしてみましょう。
人は想像をしていったときに、自分の望む結果に確実になりそうなものを選ぶと言われています。
自分にとって最良な結果を導くためにも、重要なステップです。
⑤人の特性を考慮しながらじっくりと選ぶ
人の特性とは、「望ましいものが確実に起こると思われる選択肢を選びやすい」ということです。
情報提供のされ方で選ぶ結果がちがったり、
メディアや知り合いなどからよく聞く話だったりすると、その選択肢を選びやすかったり。
思い当たる節がある!という方も、いらっしゃるのではないでしょうか……?
事実や内容をしっかりと見極めて選択することが、重要です。
納得いく人生を歩むために
わたしたちの人生は、選択の連続です。
納得して決めたことでも、後悔してしまうこともあるでしょう。
しかしそんなときでも、「納得して決めた」か「ただなんとなく決めた」かでは、後悔の仕方やその後の心持ちは大きく変わるのではないでしょうか。
実際に日常生活の中ではここまでして決めることはあまりないかもしれませんが、人生における大きな決断をするときのためにも、ぜひこちらのステップを普段の生活にも取り入れてみてください。
日常の丁寧な選択と決断の小さな積み重ねが、いざというときのあなたの決断を後悔のないものへと導いてくれるかもしれません。
しかし、すべての選択肢をあげて自分で選ぶことは、なかなか難しいこともあるでしょう。
その場合は、周囲に相談したり、どんな方法を取っているのか聞いてみましょう!
新しい考え方やモノの見方が、納得のいく選択への一歩を後押ししてくれるはずです。
いかがでしょうか。
今回は、納得のいく決め方についてお話ししました。
次回のコラムでは、「からだの自己決定」について触れていきますよ。
お楽しみに!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
こちらの内容は下記の本の中により詳しく書かれています。
5つのステップについても、具体例を交えてご紹介!
ぜひお手にとってみてくださいね♪
↓↓↓
(文:下田 春佳)
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