自分を大切にする「いのちのバトン」を学ぶ

「生理」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?頭痛、吐き気、生理痛、イライラ、面倒… といった、ネガティブな言葉が先行しがちかもしれません 。しかし、生理は女性の健康のバロメーターであり、「いのちのバトン」をつなぐ営みそのものです。

ジョコサポ勉強会では、「生理から学ぶいのちと私のカラダ」をテーマに、命と向き合う時間をつくりました。この大切な機会に、自分自身の体について学びを深めましょう。

▼さいとうれいこさんの紹介

講師のさいとうれいこさんは、25年間、正看護師として幅広い診療科を経験。現在は「命の土台に寄り添う、生理のおはなし人」として、生理の保健室協会マスター月経アドバイザーの資格を活かし、こどもから大人までを対象に、命・生理・性教育やフェムケア講座を開催されています。

※生理の保健室協会についてはこちら

知っていますか?生理の症状が仕事や生活に
与える影響

PMS(月経前症候群)や月経随伴症状は、私たちの生活に大きな影響を与えています。皆さんは、元気な状態を10点とした場合、症状があるときの仕事のパフォーマンスはどのくらい低下しますか?ある調査によると、元気な状態と比較して、約半数の人が仕事のパフォーマンスが半分以下になっているというような結果が出ています。

また、若い世代でも、学生の90%が生理ストレスを抱え、70%が日常生活に支障をきたしているという現実があります 。

「ヘルスリテラシー」が自分を助ける力になる

このような症状を乗り切るためのカギとなるのが、ヘルスリテラシーです。ヘルスリテラシーとは、「健康や医療に関する正しい情報を入手し、理解して活用する能力」のこと 。

ヘルスリテラシーの高低群とPMSや月経随伴症時の仕事のパフォーマンスに関する調査結果からも、ヘルスリテラシーが高い人の方が、PMSや月経随伴症状があるときの仕事のパフォーマンスが高いという結果が出ています 。正しい知識を持つことが、自分自身の体調を管理し、生活の質を高める助けとなるのです。

自分の体を知る、そしていのちの奇跡とカラダの仕組み

私たちは皆、「奇跡のかたまり・命のバトン」を受け継いで生まれてきました 。自分の命の誕生を知ることは、自分を大切にすることにつながります 。

女性の体には、この「いのち」を育むための素晴らしい仕組みがあります。
  子宮は、赤ちゃんが育つお部屋 。
  子宮内膜は、赤ちゃんが心地よく過ごすための「お布団」の役割を果たします 。
  ・卵巣は、「命のもとの半分(卵子)が眠り、成長するお部屋」です 。

そして、月経は、妊娠が成立しなかった場合に、この「お布団」がはがれ落ちて排出される仕組みです 。

また、月経周期は、主に卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2つのホルモンによってコントロールされています 。
自分の体のサイクルを把握し、心身の変化に合わせて生活の計画を立てることで、不調を和らげることができます。

生理に関する正しい知識は、自分を守り、子どもたちへ伝えるべき大切なメッセージです。無理に我慢せず、知識を活用し、必要であれば医療の力を借りて、自分自身を大切にしましょう。そして、この「いのちとカラダ」の知識を、次の世代を担う子どもたちへ、安心して伝えられるように備えていきましょう。

 

勉強会の際の動画はこちらからご覧いただけます。

また、ジョコネ。が運営する女性の健康を支える専門家紹介サイト「ジョコサポ」には、 さいとうれいこさんの紹介ページもあります。ぜひチェックしてみてください。

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