2023年3月22日・23日にシンガポールで開催されたwomen’s healthの会議に参加してきました!Women’s Health Innovation Summitはwomen’s healthに関わる起業家、投資家、大企業、非営利団体の方などいろいろなステークホルダーが参加し、最近盛り上がってきているフェムテックに関する課題や動向を議論する会です。今回、アジアで初開催ということで、参加してきました。
日本のフェムテック市場は進んでる!
今回一番驚いたこと、それは、日本はアジアの中ではフェムテックでは頑張っている国のひとつだということ。欧米の話をきいていたり、ジェンダーギャップが大きいことを考えると、日本はめっちゃ遅れているんだろうなあと思っていたので、これは発見でした。日本が進んでいるとされる理由は以下です。
1. 議員連盟が組成されていたり、経済産業省がフェムテックの補助金を実施していたり、国としての動きもちゃんと起きているから
2. (まだまだだと思っていたけれど笑)フェムテックが一般の方々にも浸透していて、メディアなどでもよく取り上げられているから
シンガポール在住の方や、韓国の方ともお話ししましたが、「フェムテック」は一部の限られた人たちの中でしか認知がなく、まだまだとのことでした。そして彼女たちと話していて感じたことは、生理について話しにくいとか、ジェンダーギャップに悩んでいるところとか、国ごとに違いはあれ、共通する課題もたくさんあるということです。日本だけでなく、世界中の女性が自分の身体や健康について正しい知識をもって、必要なセルフケアができるような世の中にしていきたい、と改めて思いました!
シンガポールとジェンダーギャップ
シンガポールといえば、多様性の国ですよね。公用語も4か国語あって、街にでると本当にいろいろな外見の方がいます。中国系の方、インド系の方、欧米の方、アラブ系の方・・・その方々が同じ人たちで集まっているわけでなく、ごちゃまぜで混ざり合っています。なので、聞こえてくる英語もアメリカ英語もあれば、インドなまりの英語もあれば、中国なまりもあれば・・・独自の英語をそれぞれ話して楽しそうに会話しています。10年弱ぶりにシンガポールにはきたのですが、本当に多様性が受け入れられている国なんだなあと改めて思いました。
でも、会議にいたシンガポールの女性と話をしてみると同じ課題感をもっている。電車の広告をみていると、不妊治療を女性だけじゃなくカップルで取り組むようにしよう!と書かれています。シンガポールのジェンダーギャップランキングは146ヵ国中49位(2022)でした。日本は116位なので、日本よりはとても高いですが、それでもジェンダーギャップはあるんですね。別の会で、ジェンダーギャップランキングで本当に上位の北欧出身の女性が「ジェンダーギャップはある」とお話しされていたのを思い出しました。
外見や民族の多様性が受け入れられている国でもジェンダーギャップがある、というのを改めて知って、ジェンダーの問題は本当に世界共通のものだなとさらに思ったのでした。
(②につづく)
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