代表の北が、第23回日本女性骨盤底医学会でオンラインでの骨盤底筋トレーニンの提供について発表いたしました。
第23回日本女性骨盤底医学会開催概要
メインテーマ 女性骨盤底医学の進化と融合
会期 2021年7月17日(土)・18日(日)
会場 栃木県総合文化センター 〒320-8530 栃木県宇都宮市本町1-8
会長 山西 友典 獨協医科大学 排泄機能センター(泌尿器科)教授
抄録はこちらです。
タイトル:骨盤底筋トレーニングのオンラインによる提供の検討
【目的】新型コロナの感染拡大により、直接の運動指導の機会が減少している。そのためオンラインで骨盤底筋トレーニングが効果的に提供できるか検討した。
【方法】2020年2~5月に、希望した女性に、3か月間、週1回、1回30分間のオンライン骨盤底筋トレーニング「底トレ®」を実施した。骨盤底筋トレーニングの指導経験を十分に持つ3名のトレーナーによる1対1の指導と毎日トレーニング動画の配信を行った。個人所有のスマートホン、パソコンのLINEの動画通話で指導を実施した。受講前後でアンケートをし、不調と尿漏れの程度、オンライントレーニングへの所感をきいた。
【結果】12名が参加し、30歳代1名、40歳代6名、50歳代3名、60歳代2名であった。尿失禁は、なし5名、週1回以下3名、週2-3回2名、1日に1回以上2名であった。3か月間受講ができたのは10名(83.3%)であった。受講による変化のうち、回答が多かったのは「姿勢が良くなった」、「肩が動かしやすくなった」、「ウェストが細くなった」、「便通がよくなった」、「腰痛が改善した」であった。尿失禁の頻度は減少4名、増加1名、変化なし5名であった。頻度が減少した4名は、動画の視聴回数が、変化なしの5名よりも高かった。オンラインでのトレーニングは、継続できた10名の女性全員でおよそ~問題なくできていた。オンラインシステムに関しては「スムーズに使えた」6名、「慣れれば問題なかった」2名、「何とか使えた」1名、他1名であった。継続できなかった2名は、オンラインの操作が理由ではなく、仕事や緊急事態宣言による生活環境の変化によるものであった。
【結論】最初はとまどう人がいるが、オンラインで骨盤底筋トレーニングは問題なく提供できることがわかった。顧客ごとの必要なサポートを見極め、オンラインという特性を活かし、これまで届かなかった女性にも骨盤底筋トレーニングを提供していきたい。