腹圧がかかることによって起こる尿もれ
こんにちは北です。尿もれといっても、大きく分けて2つの種類があることご存知でしたか？
私は妊娠中にくしゃみをすると尿もれするということを経験しました。他にも咳をしたとき、走ったとき、縄跳びを飛んだとき、といった場合に、ちょっと尿もれすることがあるかも、というお話しをききます。これは全部お腹に力が入ったときなんですね。お腹に瞬間的に力が入り（圧がかかり）尿がもれるので、「腹圧性」と呼ばれます。腹圧性の尿もれは、40代以上の女性に起こりやすく、若い女性でも妊娠・出産により起こりやすくなります。どういうときに尿もれが起きるのかは、それぞれ身体の使い方や筋肉のバランスが違うようで人それぞれです。
腹圧性の尿もれは、骨盤底筋トレーニングで骨盤底筋を強化することが何より重要です。効果的にトレーニングを行うと、１～２か月続けることで改善が実感できてきて、軽い尿もれであればなくなることもあります。効果的にトレーニングを行うには、その人によって尿もれが起きる状況がかわりますので、一番いいのはそれぞれの方にあわせた骨盤底筋のトレーニングになります。
トイレががまんできない、何回もトイレに行く尿もれ
もうひとつの尿もれは、「過活動膀胱」を原因とする尿もれです。テレビのCMでも流れるようになって言葉を聞いたことある方もいらっしゃるのではないでしょうか。過活動膀胱にも2つ種類があり、急にがまんできないくらいトイレにいきたくなる場合と、何回もトイレに行きたくなる頻尿があります。
厳密にいうと、この場合、もれていない方もいらっしゃいますよね・・・。これは、おしっこをためる膀胱の筋肉、もしくは脳と膀胱の筋肉の伝達のトラブルによるものです。治療には、お薬もありますが、実はここにも骨盤底筋が関係しているといわれています。その理由は膀胱を支えているのは骨盤底筋なので、骨盤底筋が弱くなると膀胱が不安定になってトラブルがおきてしまうのです。したがって、こちらの場合でも骨盤底筋トレーニングは効果的です。また、上でご説明したどちらかだけではなく、「両方あてはまるわ」という方もいらっしゃいます。両方に当てはまる方は、混合性の尿もれということになります。
正常なトイレの回数って？
ちなみに、ご自身が1日に何回トイレに行っているかご存じですか？ちゃんと数えているわけではないので、きかれても意外とパットは答えられないものですよね。健康な人の回数は、日中３～８回、夜間０～１回といわれています。夜中２回以上トイレに目が覚める、とか、日中２時間経たずにトイレに行かないと不安といった方は、ちょっと回数が多いかもしれません。
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（文章 北 奈央子、参考 関口由紀著「自分で治す！頻尿・尿もれ」洋泉社）
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