ジョコネ。では、海外駐在妻向けのコミュニティSUNNY PARK内で海外駐在女性の生理事情について調査を行いました。日本でも「生理の貧困」といった言葉が聞かれますが、イギリスでも14-21歳の女性のうち48%が生理を恥ずかしいと感じると回答しており(Menstrual Hygiene Management Enables Women and Girls to Reach Their Full Potential|The World Bank、Break the barriers: Girls’ experiences of mensturation in the UK)、生理の難しさは日本だけではありません。国による違いはあれど、センシティブなテーマである生理、そしてそんな中で住み慣れた国ではないところに住むみなさんの状況ご紹介したいと思います。
実施時期 2022年11月
対象 Sunny parkにご参加の駐在中、もしくは駐在経験のある女性19名
居住国(過去含む):13か国(日本、アメリカ、カナダ、ポルトガル、イギリス、ドイツ、台湾、シンガポール、ベトナム、マレーシア、中国、インドネシア、カタール)
年代:30代12名、40代7名
生理に関することで不便なことは?
国を移動しても生理のつらさは変わりません。生理に関する悩みは本当にいろいろな悩みを書いてくださいました。出産を機につらさが変わったり、年齢を重ねることで30代後半や40代になってつらくなったという声も多くいただきました。そんな中海外で特に不便なこと、どんなことがあるのかみていきましょう。
-ナプキンがいまいち・あわない(台湾(メンソール入り?!)、アメリカ、イギリス、中国、シンガポール)
-生理用ショーツがいまいち(インドネシア、ベトナム、カタール)
-生理用品が高い(アメリカ)
-月経カップや月経ディスクが身体にフィットしない(アメリカ)
-気軽に受診できない(台湾、インドネシア)
-市販の薬がよくわからない(台湾)
生理用品がいまいち、あわない、という声がたくさん聞こえてきました。体格の違いかフィットしないということも・・・!薬も鎮痛薬の容量が日本国内で販売されているものと異なって戸惑ったなんて声も。言葉がよくわからない中薬のラベルを読むのも大変ですよね。余談ですが、台湾のナプキンのパッケージがいけてる!という話になりました☺ナプキンのパッケージも国によってだいぶ違うようで、各国のナプキンを集めてみたら面白そうですよね。
駐在国での産婦人科の受診しやすさは?
これは圧倒的に受診しにくいと感じられている方が多数でした。言葉の壁を感じている方がたくさん。通訳さんが入ってくれてもニュアンスが異なることを感じている方もいるようでした。また、先日のディスカッションの中では事前の準備(メモ)とgoogle翻訳で通訳さんなしでも受診している方もいらっしゃいました。最近は便利なものもでてきたので、少し壁が低くなってきていることを願います。
-言葉の壁(多数!)
-言葉が通じるところが遠い(台湾、アメリカ)
-予約が取りにくい(カナダ)
-予約がいるので敷居が高い(アメリカ、
-口コミが調べにくい・利用しにくい(アメリカ)
-受付の対応が悪い(アメリカ)
-主治医がいない(アメリカ)
-かかる病院を選べない(中国)
-保険でどこまでカバーされるか不透明(アメリカ)
-医師の指示どおりに薬がもらえない(アメリカ)
-スムーズではない(アメリカ)
-婦人科自体が不安なので言葉の壁があり余計(インドネシア)
逆に日本より受診しやすいという回答の理由としては、駐在コミュニティがあり、その中で情報が得られてかえって受診しやすかったという声や、病院が親切なので、という声がありました。変わらないという回答の中身は、日系の病院があるので変わらないということで、赴任する地域によっても大きく変わりますね。
対策としては、薬や生理用品を日本から持っていくとい方が多い一方で、ピルやミニピルなど日本ではないものやアクセスが日本よりいいものがあり、そういったものを使うようになった方もいらっしゃいました。
他の国でも生理に悩む女性はいらっしゃり、その土地ならではの対策があるのだと思います。慣れ親しんだものが使いにくくなったり受診の壁が高くなったりしてしまいますが、いろいろ情報を入手していただいて、少しでも快適に過ごせるようにしていってほしいなと思います。
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