股から子宮がでてくること、骨盤臓器脱といいます。
こんにちは北です。はじめてこの話をきいたときは、びっくりしました。股から何で子宮が出てくるんだろう?って。子宮ってお腹の内側に大切にしまわれている臓器のはずなのに・・・。
でも骨盤周辺の構造を知ったら納得しました。そっか、骨盤は下側が開いていて、その部分を筋肉が覆っていて、その上に子宮、膀胱、直腸などの臓器が乗っているんだ、と。筋肉が弱くなれば、でてくることもある・・・かもしれませんね。
※骨盤を上から見た図。筋肉だけで支えられています。
80歳の女性の1割に起きていること
尿モレも、20歳以上の女性の半分以上が経験している、ときいたときにはその多さにびっくりしました。骨盤臓器脱も、めずらしいことではないんです。股からでるほどではない方も含めると80歳の女性の1割で起きているというデータもあります。日本の80歳以上の女性の人口は700万人(2018年)です。つまり、70万人以上骨盤臓器脱の方がいらっしゃるということです。かわいいおばあちゃんも、股の違和感に悩んでいるのかもしれません。
最初は、股にピンポン玉のような違和感を夕方に感じるところからはじまるそうです。朝起きるとなくなります。重力でだんだん下がるんですね。痛みを感じる方、感じない方、いらっしゃいます。
骨盤臓器脱かなと思ったら・・・?
まだまだ軽い場合は、骨盤底筋トレーニングでよくなる可能性はあります。だいぶ進んでいる場合、骨盤臓器脱になって長い期間が立っている場合はトレーニングではよくならないこともあります。そういった場合は、病院で手術を受けていただいたり、ペッサリーというものを入れたりすることもあります。女性泌尿器科、ウロギネ(UrologyとGynecologyの造語で、女性泌尿器科ですね)を受診してくださいね。泌尿器科は前立腺がんの手術を得意とするところも多いので、女性泌尿器科、ウロギネで探していただくと見つかりやすいと思います。
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(文章 北 奈央子)
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